札幌坐骨神経痛

  • 2022年5月14日 (土)

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    糖尿病性神経障害による症状

    1. はじめに

    糖尿病は、生活習慣病の一つとして知られています。血糖値が正常範囲内より高値となる疾患です。

     
    糖尿病は、食生活や運動習慣などを改善することで血糖値のコントロールが可能な状態から、合併症を併発し日常生活に支障を来たす場合など様々です。
     
    この記事では、糖尿病とは何か、合併症の一つである糖尿病性神経障害とは何かをご説明します。
     

    2. 糖尿病とは

    糖尿病とは先にお伝えした通り、血糖値が高値となる疾患です。人間の身体は、食事を摂取すると、消化・吸収を経て血糖値が上昇します。脳の栄養は糖分のみなので、脳の機能を正常に保つためには糖分を摂取することは必要不可欠です。
     
    食事をすることで一時的に上昇した血糖値は、通常は膵臓にあるランゲルハンス島から分泌されるインスリンが作用することによって、正常範囲に戻ります。私たちの身体は、この一連の動作を繰り返すことで血糖値のサイクルを維持しています。
     

    2-1.糖尿病の診断基準

    では、糖尿病を診断する基準はどのようなものなのでしょうか。
     
    糖尿病は、慢性高血糖を確認し、症状、臨床所見、家族歴、体重歴などを総合して判断します。症状は、“口渇、多飲、多尿”が挙げられます。
     
    高血糖の判断は、空腹時血糖と75g経口糖不可試験(75gOGTT)を組み合わせて判断します。
     

    空腹時血糖値と75gOGTTの二時間値の判断基準

    正常域 糖尿病域
    空腹時値 <110mg/dl ≦126mg/dl
    75gOGTT二時間値 <140mg/dl ≧200mg/dl
    75gOGTTの判定 両者を満たすもの いずれかを満たすものを糖尿病型とする
    正常域にも糖尿病域にも
    属さないものを境界型とする。
    ※随時血糖値≧200mg/dlおよびHbA1c≧6.5%の場合も糖尿病型とする。
    ※空腹時血糖が100-109mg/dlの場合は、正常域の中でも正常高値と呼ぶ。
     
    75gOGTTを別日に実施して、糖尿病域の判定が2回になると糖尿病と診断されます。また、同検査を1回実施し、更に①糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)②確実な糖尿病網膜症が存在する場合には、糖尿病と診断されます。
     
    この基準で正常または正常高値となる場合でも、生活習慣、家族歴などを総合して予防が必要と判断された場合には、栄養指導などが行われます。
    ※HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、赤血球(蛋白質)と結合したブドウ糖の数値を示します。
     
    赤血球の寿命は120日とされており、その間体中を巡り続けています。高血糖が続けば、120日の間に余分なブドウ糖と結合し続けるため、この数値を測定することで、高血糖の状態を把握することが可能となります。5.8%以下を正常値とし、8.0%以上では合併症のリスクが高いとされています。
     

    3. 糖尿病性神経障害

    糖尿病の危険な合併症の一つとして、糖尿病性神経障害が挙げられます。何故高血糖状態が持続すると、神経障害を併発するのでしょうか。
     
    人間の身体は、心臓から拍出された酸素に富んだ血液が全身の組織に送られ、各組織で代謝することで生命を維持しています。
     
    体外から触れることができる橈骨動脈や足背動脈など、末梢に近い動脈は比較的太くなっていますが、指先などの毛細血管は、直径7-10μ(髪の毛の1/15程)と大変細くなっています。正常な血液は通過できても、糖分を含んだ血液の通過は困難となります(水とガムシロップを比較していただくとイメージしやすいかと思います)。
     
    この状態が持続すると、組織は貧血・酸欠状態となります。その組織の中に神経が含まれるので、ピリピリ・ジンジンといった痺れの自覚症状として現れます。一説では、高血糖状態が持続するとソルビトールが末梢神経に蓄積し、神経障害を助長するとされています。
     
    糖尿病の合併症の特徴として、一度出現した合併症は治癒しないことが挙げられます。神経障害も同様で、投薬などで症状を緩和することは出来ても、治ることはないのです。
     
    糖尿病自体は重篤でなければ自覚症状は少なく、軽視され糖尿病治療を中断される方も少なくありませんが、合併症を併発してからでは症状の悪化防止に努めるしかありません。
     
    糖尿病性神経障害の自覚症状は、正座した後の足の痺れに似た感覚が持続する、靴下を常に履いている感覚になる、と言った訴えが多いとされています。痺れの感覚は本人しかわからないと思いますが、知覚も障害されている場合が多くあります。
     
    その為、足の傷(靴擦れ、陥入爪、擦過傷など)に気づくこと出来ず、更に高血糖のため創傷治癒がされないという悪循環が引き起こり、最悪の場合切断することもあります。
     
    糖尿病性神経症を疑ったら、傷を作らない(サイズの合った靴を履く、生活スペースの整頓など)、足の観察をする(靴下は血液や浸出液が分かるよう白や薄い色のものにする、入浴時に毎回確認の癖をつける)などの工夫が重要です。手指は足指と比較して、活動性が高く心臓に近いため、障害が出現しにくいとされていますが、同様に注意が必要です。
     
    4. おわりに
    いかがだったでしょうか。合併症を起こさないためには、症状が無いうちからコントロールすることが重要です。神経障害による痺れは、QOL・ADLの低下に繋がります。少しでも糖尿病性神経障害についてご理解いただけたら幸いです。

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